前職は保育士として児童養護施設に勤めていました。出産を機に辞め、仕事復帰を考えた時に、学生の頃に修得した介護福祉士の資格を活かせる仕事に就きたいと思ったのがきっかけです。ただ卒業してから10年間、介護とは無関係な仕事に就いていたこともあり、不安もありました。そんな時に背中を押してくれたのが、学生の頃から付き合いがあり、当時介護職に就いていた友人です。友人からは大変ではあるが、その分、やりがいのある仕事だと聞かされていました。そして、何よりもプライドを持って仕事をしている友人の姿をみているうちに、私自身も介護職に対しての興味が高まり、入職を決めました。

現在は、生活相談員としてデイサービスで勤務しています。日勤では介護業務にも携わり、日々の記録やレクリエーションの補助、入浴介助などを行いながら、業務が円滑に進むように努めています。ときには、利用者様やそのご家族様、ケアマネジャーとの会議に立ち合い、利用者様の日々の様子を共有し、今後のケアについて話し合うこともあります。他には、施設や職員、利用者様をつなぐ役割も担っており、利用者様が求めるサービスを提供できるように職員に指導したり、働きやすい職場をつくるために現場で働く職員の声を聞いて、上司に相談をしたりすることもあります。

利用者様から「ありがとう」と言われた時や、「楽しかったわ」と笑顔を見せてくださった時は、こちらも嬉しくなります。生き生きと楽しく過ごしていただくためには、利用者様をよく知ることが大切です。会話の中で趣味や好み、興味のあること、昔の体験などから、どんなことをしたら喜んでいただけるかを常に考えています。ある利用者様が「ピザを食べたい」と言われた時は、クッキングを企画して一緒にピザ作りを楽しみました。利用者様の想いを叶えることで、信頼して話せる関係性も築けます。「朱鷺の苑に来たら楽しい時間を過ごせる。また行く日が楽しみ」そう思ってもらえるような場所にしたいと思っています。

ある利用者様とお話しをした時に、「昔やっていた卓球を、またやってみたい」と言われたので、他の職員にも協力してもらい実施したことがありました。怪我をしないように色々と注意しなければいけないこともありましたが、利用者様が「ありがとう。楽しかった！」と言ってくださったり、利用日にお顔を合わせると「今日はできる？」と楽しみにしてくださったりするのが、とても嬉しかったです。また、その方が卓球をするのを見て、周りの利用者様が参加してくださるようになったので、やって良かったと感じました。今後はこの経験を活かし、いろんな方の楽しみを増やすことができるように頑張りたいと思います。

ときのえんには、特別養護老人ホームやケアハウス、サービス付き高齢者向け住宅など、さまざまなサービスを提供する事業所があります。私が勤めるデイサービスも10か所ほどあり、異動のため他の事業所で働くことがあります。事業所によって職場の雰囲気や仕事のやり方が違うため、これまでの経験を活かしながら、新たに勉強できることもたくさんあります。そのため働きながら、自分自身のスキルアップに繋げることができる法人だと思います。